上肢の外科 最近の進歩
手関節・手疾患の治療 橈骨遠位端骨折の手術適応と治療法 橈骨遠位端骨折の手術的治療の成績
中川 広志
1
,
副島 修
1福岡リハビリテーション病院 整形外科
キーワード:
関節可動域
,
内固定法
,
骨ネイル
,
骨板
,
橈骨骨折
,
治療成績
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radius Fractures
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.158-163
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019968
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橈骨遠位端骨折の固定術にDistal Radius Plateを用いた43例(以下DRP群)と、Distal Radius Volar Plateを用いた40例(DRV群)、Micronailを用いた8例(M群)の術後成績を比較検討した。その結果、橈尺屈ROMと回内外ROMはDRV群に比べてDRP群が良好であった。握力はMicronail群が他の2群に比べて良好であった。橈骨遠位端尺側傾斜角度はMicronail群のみ徐々に減少する傾向を示した。「斉藤の治療評価基準」と「日本手の外科学会の手関節機能評価」による成績は3群とも良好で、明らかな群間差は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008