上肢の外科 最近の進歩
手関節・手疾患の治療 橈骨遠位端骨折の手術適応と治療法 橈骨遠位端骨折の手術適応 スコア化の導入
児玉 成人
1
,
今井 晋二
,
松末 吉隆
1滋賀医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
橈骨骨折
,
後向き研究
,
治療成績
Keyword:
Radiography
,
Radius Fractures
,
Retrospective Studies
,
Treatment Outcome
pp.152-157
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019967
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橈骨遠位端骨折の手術適応を明確にするため、「骨折形態」「X線所見」「患者背景」などの項目からなるスコアリングシステム(以下SS)を作成し、その妥当性について検討した。また、現在著者等が本骨折に対して行っている整復法(エコーガイド下整復法)について紹介した。SSの妥当性の検討方法は、当院で過去に治療された本骨折65例(手術が行われた33例、保存的に治療された17例、初め保存的治療が行われたが結果的に手術に至った15例)を対象に、行われた治療法とSSスコアとの関係について分析した。その結果、SSはある程度の妥当性を有すると考えられたが、今後さらなる検討が必要と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008