経験と考察
橈骨遠位端骨折手術例の検討
森谷 浩治
1
,
上村 一成
,
柳橋 和仁
,
原 敬
1新潟手の外科研究所
キーワード:
Colles骨折
,
X線診断
,
関節鏡法
,
内固定法
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
尺骨骨折
,
手根骨
,
靱帯損傷
,
X線CT
,
転倒・転落
,
手首外傷
,
橈骨骨折
,
後向き研究
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
三角線維軟骨複合体
Keyword:
Accidental Falls
,
Arthroscopy
,
Bone Wires
,
Bone Plates
,
Carpal Bones
,
Colles' Fracture
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Radius Fractures
,
Retrospective Studies
,
Ulna Fractures
,
Wrist Injuries
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Triangular Fibrocartilage
pp.415-419
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016298085
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単軸型掌側ロッキングプレート(PLP)、または多軸型PLPによる固定を行った橈骨遠位端骨折215例217骨折を対象に、手術時間が平均から標準偏差の2倍を加えた119分を逸脱したものを橈骨遠位端骨折手術的治療の難渋例と定義して検討した。その結果、1)手術的治療の難渋例は9例9骨折、非難渋例は206例208骨折であった。2)難渋例と非難渋例で比較すると、年齢や受傷機転、AO分類による骨折型、術者の技量については両群間で有意差は認められなかった。しかし、難渋例では斎藤分類による関節内Smith骨折が有意に多く含まれており、直視下TFCC修復術や手根骨骨間靱帯に対する処置が併施されたため手術時間が延長したものと考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2016