上肢の外科 最近の進歩
手関節・手疾患の治療 橈骨遠位端骨折の手術適応と治療法 橈骨遠位端骨折の治療に鏡視下手術がなぜ必要か
安部 幸雄
1
,
藤井 謙三
,
坪根 徹
,
富永 康弘
,
津江 和成
1済生会下関総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節鏡法
,
内固定法
,
骨板
,
靱帯損傷
,
手首外傷
,
橈骨骨折
,
三角線維軟骨複合体
,
手根間関節
Keyword:
Arthroscopy
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Radius Fractures
,
Wrist Injuries
,
Triangular Fibrocartilage
,
Carpal Joints
pp.175-179
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019971
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2003年以降に当科で橈骨遠位端骨折の手術を行った118例(鏡視下99例、非鏡視下19例)のデータをもとに、鏡視下手術の必要性について、「透視下と鏡視下での整復位の乖離」「単純X線像では診断できない骨折」「関節内軟部組織損傷の評価と処置」という3つの視点から検討した。その結果、非鏡視下手術では<関節内骨片の転位><X線像では指摘できない骨折の残存><軟部組織損傷を放置>など危険性があり、鏡視下手術は必要不可欠であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008