発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013026100
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
手術的治療を行った成人上腕骨遠位端骨折症例14例(男性1例、女性13例:平均年齢69歳)を対象に、骨折型、肘関節ROM、再転位などの早期合併症、神経障害、偽関節,再手術、骨癒合率について検討した。平均追跡期間は13ヵ月であった。その結果、骨折型はAO分類のtype A2が9例、type A3、B1、B2、C1、C2は各1例であった。cannulated cancellous screwを使用した経皮的骨接合は2007年以前のtype A2の症例で5例のみであった。肘関節の屈曲は全例で90度以上可能であった。骨癒合率は71%で、癒合までの期間は平均3.8ヵ月であった。合併症は偽関節1例(7%)、インプラント脱転2例、尺骨神経障害1例の計4例(29%)に認め、全例に再手術を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2012