上肢の外科 最近の進歩
肩関節疾患の治療 広範囲腱板断裂の治療 広範囲腱板断裂に対する直視下surface-holding repair techniqueの治療成績
山口 浩
1
,
末永 直樹
,
大泉 尚美
,
細川 吉博
,
金谷 文則
,
三浪 明男
1琉球大学 整形外科
キーワード:
肩関節
,
関節形成術
,
MRI
,
回旋筋腱板
,
治療成績
,
肩腱板損傷
Keyword:
Rotator Cuff Injuries
,
Arthroplasty
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Shoulder Joint
,
Treatment Outcome
,
Rotator Cuff
pp.81-84
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019954
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著者等は広範囲腱板断裂に対して2000年以降、生体力学的にdual row法と同等の初期固定力で腱内応力集中の少ないsurface-holding repair techniqueを用いて直視下一次修復術を行っている。その手術方法と後療法について紹介し、治療成績を報告した。2006年までに本手術を行い術後1.5年以上経過観察しえた31例の成績は、JOAスコアが術前平均53.5点から術後90.4点に改善し、肩関節可動域は屈曲が術前平均82.1°から術後155°、外旋が術前平均22.5°から術後41.9°に改善した。術後に再断裂を生じたものが3例(9.7%)あった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008