上肢の外科 最近の進歩
肩関節疾患の治療 上腕骨近位部骨折に対する新しい内固定材とその成績 上腕骨近位端骨折に対するNon-Contact-Bridging Plateを用いた最小侵襲手術法
松村 福広
1
,
関矢 仁
,
星野 雄一
1自治医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨板
,
術後合併症
,
上腕骨骨折
,
最小侵襲手術
,
失血-外科
,
手術時間
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Blood Loss, Surgical
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.46-50
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019947
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著者等は上腕骨近位端骨折の内固定材料として、従来のlocking compression plate(LCP)のほかに、スクリュー挿入角度に自由度のあるpolyaxial LCP「Non-Contact-Bridging Plate for Proximal Humerus(以下NCB)」を使用し、良好な成績が得られている。今回、NCBの特徴と、NCBを用いた最小侵襲手術の方法について紹介し、本法を施行した14例の成績を報告した。成績はJOAスコアが術後平均86点(63~100点)に改善し、偽関節、感染などの術後合併症は1例も認めなかった。スクリューの骨頭穿孔を2例(14%)に認め、うち1例で抜釘術を行った。
©Nankodo Co., Ltd., 2008