脊椎疾患における鑑別診断と治療法選択の根拠
治療法選択とその根拠 腰椎 椎間板ヘルニア 内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術の初期症例の検討 同一術者が同一時期に行ったLove法との比較
佐藤 公昭
1
,
永田 見生
,
朴 珍守
,
山田 圭
,
横須賀 公章
1久留米大学 整形外科
キーワード:
椎間板ヘルニア
,
疼痛測定
,
内視鏡法
,
腰椎
,
最小侵襲手術
,
失血-外科
,
椎間板切除
,
手術時間
Keyword:
Endoscopy
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Lumbar Vertebrae
,
Pain Measurement
,
Blood Loss, Surgical
,
Diskectomy
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.166-169
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007024948
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2002~2005年にL4/L5あるいはL5/S1レベルの脊柱管内ヘルニアと診断し片側単椎間に対して初回手術を行った49例を内視鏡下摘出術群(37例)とLove法施行群(12例)に分けて治療成績を比較検討した。手術時間、術中出血量、鎮痛剤使用回数には有意差を認めなかったが、歩行開始までの期間は内視鏡下群が有意に短かった。腰痛の特異的QOL尺度であるRoland-Morris disability questionnaire値には有意差なく、復職までの期間にも有意差は認めなかった。内視鏡下群では使用器材のトラブルが2例で発生した。1例はモニター画面のトラブルで、手術途中から直視下にレトラクター内で手術を行った。もう1例はフレキシブルアームの破損によりレトラクターが固定できなくなったため、助手に保持してもらい手術を終了しえた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006