発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008178557
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腰椎椎間板ヘルニアに対し、Love法を行った34例(A群)と、後方進入内視鏡下椎間板摘出術(MED)を行った前期30例(B群)および後期30例(C群)の成績を比較した。手術時間はA群44.3分、B群98.5分、C群79.5分、術後鎮痛処理回数は順に1.6回、0.4回、0.4回、術後1週間での平均CRP値は1.15mg/dl、0.27mg/dl、0.51mg/dlで、いずれもA群とB群・C群との間に有意差を認めた。術中出血量、術後平熱に戻るまでの期間、JOAスコア改善率には有意差がなかった。合併症はB群で硬膜損傷3例、一過性術後筋力低下2例を認め、椎間板ヘルニアの再発はA群2例、B群2例、C群1例であった。硬膜損傷はB群で3例、open conversionはB群で7例に認め、L3/L4レベルおよびL4/L5レベルの脊椎間狭窄合併例で多く、L5/S1レベルではopen conversionが1例のみであった。MEDにおいて、手技の熟練に伴う手術侵襲の指標の低減化を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008