発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029229
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術後3年以上経過した人工膝関節全置換術患者40例55膝を,屈曲角度が130°以上の18例26膝(男5膝,女21膝,平均68.4歳:A群)と130°以下の22例29膝(男2膝,女27膝,平均70.5歳:B群)に分けた.内反ストレス下でのX線像で大腿骨コンポーネント外顆表面と脛骨コンポーネント下縁との距離を外側裂隙とし,外側裂隙からポリエチレンインサートの厚さを引いた値を伸展位外側弛緩性とした.同様に外反ストレス下で内側裂隙を測定し,内側弛緩性とした.また内側裂隙と外側裂隙との平均値を伸展gapとした.その結果,両群間においていずれのパラメータも有意差はなかった.次に,腰掛けた状態で足関節部に牽引ストレスを加えて同様に屈曲位弛緩性を定量的に評価したが,いずれのパラメータも両群間で有意差はなかった.可動域と伸展位弛緩性,屈曲位弛緩性,屈曲・伸展gap差との間に有意な相関は認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2004