変形性膝関節症の診断と治療
手術的治療 人工関節置換術 TKA 術中に後十字靱帯温存/切離を決定できる人工膝関節の歴史とその成績 信州大学とその関連施設の場合
丸山 正昭
1
,
比佐 健二
,
若林 真司
,
天正 恵治
,
下平 浩揮
,
田中 学
,
上條 哲義
,
小山 傑
,
吉田 和薫
,
宗像 諒
1長野県厚生農業協同組合連合会篠ノ井総合病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
自家移植
,
関節可動域
,
関節リウマチ
,
後十字靱帯
,
骨移植
,
骨セメント
,
膝関節
,
術後合併症
,
疼痛測定
,
大学病院
,
歩行
,
予後
,
治療成績
,
近代医学史
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
骨欠損
,
摩耗
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Bone Cements
,
Hospitals, University
,
Gait
,
Knee Joint
,
Pain Measurement
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Prognosis
,
Transplantation, Autologous
,
Posterior Cruciate Ligament
,
Bone Transplantation
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
,
History, Modern 1601-
pp.178-183
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264380
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術中に後十字靱帯温存/切離を決定できる人工膝関節の歴史とその成績について報告した。Press Fit Condylar(PFC)人工膝関節を用いて人工膝関節全置換術(TKA)を施行し、5年以上経過観察した75例113膝を対象とした。膝関節の臨床評価点数(疼痛・歩行)・機能評価点数(階段昇降)は改善した。膝関節のROMは、伸展(屈曲拘縮)・伸展不全ともに有意に改善したが、屈曲角に有意な改善は認めなかった。術後最終経過観察時の屈曲角は、術前のそれと緩い相関関係にあった。X線学的評価では、RLZ出現率は脛骨部品内側のセメントと骨間で21.2%、同外側では8.0%であった。全例の全期間を通じて、弛みを生じた人工膝関節はなかったが、腸骨内側顆の骨融解を1膝に認めた。術後合併症は、2膝でそれぞれ感染を生じたが、膝関節鏡視下に病巣掻爬、デブリドマンおよび持続洗浄術を施行した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015