発行日 2004年10月25日
Published Date 2004/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2005029231
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Bi-Surface Knee(BK)10関節(女),Genesis 2 PS(GP)12関節(男2関節,女10関節)を対象に,Mid-vastus approachにおいて内側広筋のsplitting edgeと膝蓋骨下縁レベルでの縫合を行い,脛骨中間位,外旋位,内旋位で膝関節を他動的に屈曲させて膝蓋骨トラッキングラインを描いた.その結果,全例で屈曲に伴い膝蓋骨トラッキングラインは外方に移動する傾向を認め,脛骨の外旋により強調され,内旋により軽減された.次にBK 10関節(女),GP 10関節(女)に対して更に内側膝蓋大腿靱帯(MPFL)の縫合を行ったところ,同様に膝蓋骨トラッキングラインの外方移動を認めたが,外旋時の接点の外方化は抑制される傾向であった.またBK 5関節(男1関節,女4関節),GP 4関節(女)に対して,MPFL縫合に加え外側膝蓋大腿靱帯(LPFL)解離を行った.外旋時の膝蓋骨トラッキングライン外方化は更に抑制されたが,症例間でのばらつきも大きく,MPFL縫合のみで良好なトラッキングラインが得られている症例では,LPFL解離による変化を示さない場合が多かった
©Nankodo Co., Ltd., 2004