発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250313
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骨肉腫119例(男78例,女41例,平均20.1歳).術前化学療法に対する画像評価は,著効21例,有効46例,不変26例,増悪26例で,切除術後8~230ヵ月における累積生存率は各々81%,70%,65%,54%であった.癌研基準による組織学的効果判定ではgrade(G)3が18例,G 2が22例,G1が15例,G0が41例で,生存率は各々94%,86%,69%,54%であった.両判定を対比した96例で,著効15例中14例はG2以上であった.有効38例はG0 10例,G1 7例,G2 9例,G3 2例とばらつきがあった.不変,増悪例は大半がG0,G1であったが,増悪18例中3例はG2であった.著効15例の腫瘍割面を組織学的に検討したところ,axialにおいて8例は腫瘍辺縁部に生存細胞が存在し,3例に軟部浸潤が認められた.長軸方向では境界領域に5例に生存細胞を認め,病巣が骨端線を越えている2例では更に進展していた.G3の14例では,axialで5例は辺縁部に生存細胞が残存しており,長軸においても2例に認めた
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