発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250286
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初回生検として針生検を骨病変41例,軟部病変206例に行い,各々31例,148例で治療方針が決定され,残りは切開生検法等の再検査を行った.針生検が適当でないと判断された骨病変147例,軟部病変73例には初回より切開生検を行った.針生検の良悪性判定の感度は,軟部病変80.2%,骨病変95.4%,特異度は各々91.9%,92.9%であった.病理亜型診断の正診率は,悪性軟部腫瘍で67.5%と他よりも低かった.切開生検では,軟部病変の感度が88.6%であった他は特異度も含めて100%で,病理亜型診断正診率は悪性軟部腫瘍73.8%の他は87.8%以上であった.針生検で悪性疾患を良性と判定したエラーは11例で,うち6例は切開生検で正診が得られ,他の5例は高分化型脂肪肉腫を脂肪腫と診断していた.生検の手技による合併症はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003