発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250301
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腫瘍型人工関節52例(男30例,女22例,9~82歳).原発性悪性骨・軟部腫瘍46例,転移性骨腫瘍6例で,骨肉腫20例,軟骨肉腫7例,Ewing肉腫,骨悪性線維性組織球腫各5例,骨巨細胞腫3例,primitive neuroectodermal tumor,アダマチノーマ各1例であった.人工関節置換部位は大腿骨遠位21例(A群),脛骨近位14例(B群),大腿骨近位12例(C群),全大腿骨5例(D群)であった.経過観察1~11年3ヵ月で,Enneking機能評価法による総合評価はA群4.7点,B群3.8点,C群3.3点,D群3.7点であった.合併症は,ステム折損をA群4例,B群1例に,脱臼をC群3例に認めた.感染は5例で,鎮静化できなかったC群,D群の各1例は股関節離断術となり,B群1例は大腿切断に至った.A群の2例はrotation-plasty,one stage revisionを各々行った.脚長差は3例に生じ,延長術を行った.生存率は3年94%,5年85%で,予後はCDF 30例,DOD 21例,AWD 1例,NED 1例であった
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