発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010036371
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14歳8ヵ月男。10歳11ヵ月時に右脛骨近位部骨肉腫に対し、腫瘍広範切除術とGrowing Kotz Prosthesis(GKP)による再建を受け、術後38ヵ月迄に4回の延長が行われたが、3回目の延長後にGKPの自然短縮が起きた。術後45ヵ月に骨幹固定ピースのステムが折損し、術後47ヵ月に通常型腫瘍用人工関節への再置換術を行った。取り出したGKPを分解検査した結果、延長機構とロック機構は共に正常に機能しており、外観もきれいであったが、内部に黒色の泥状物質があった。延長機構及びロック機構の中枢であるギア周囲には黒色のデブリが詰まっており、4.7%が金属成分、残りが生体由来成分であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009