整形外科領域における移植医療
骨および軟骨に対する人工・生体材料、組織細胞移植の臨床成績 骨・軟部腫瘍への対応 骨・軟部腫瘍切除後の広範囲骨欠損に対する加温処理骨移植術 術後10年以上の長期成績
杉浦 英志
1
,
西田 佳弘
,
中島 浩敦
,
山田 芳久
,
山田 健志
,
中西 啓介
,
高橋 満
1名古屋大学 保健学科理学療法学
キーワード:
X線診断
,
骨移植
,
骨腫瘍
,
髄内固定法
,
内固定法
,
骨ネイル
,
骨ねじ
,
骨板
,
骨ワイヤー
,
術後合併症
,
軟部組織腫瘍
,
腓骨
,
移植片
,
集学的治療
,
治療成績
,
関節置換術
,
Poly(lactic Acid)
,
血管柄付き骨移植
,
加温
,
骨欠損
Keyword:
Bone Nails
,
Bone Neoplasms
,
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Bone Wires
,
Combined Modality Therapy
,
Fibula
,
Fracture Fixation, Internal
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement
,
Transplants
pp.182-186
発行日 2015年10月10日
Published Date 2015/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2016081985
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
骨・軟部腫瘍切除後の広範囲骨欠損に対して加温処理骨移植術を行い、術後10年以上経過した33例の治療成績を検討した。術後経過観察期間は平均13.4年であった。初回手術後の移植骨の骨癒合は25例(76%)で得られた。偽関節は8例(24%)で生じ、うち7例は自家腸骨移植による追加手術で骨癒合が得られた。残りの1例は肋骨例で、ADLに影響がなかったため手術は行わなかった。合併症として感染、骨折を各6例(18%)に認め、また骨吸収、関節拘縮を各7例に認めた。術後の患肢機能評価については平均88.6%と良好な成績が得られ、特に疼痛、歩行能力が比較的良好な点数であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015