発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250297
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Ewing肉腫7例(男6例,女1例,平均17歳).原発部位は大腿骨近位部3例,腸骨2例,肩甲骨,仙骨各1例であった.化学療法は3例にRosen T-11プロトコールを施行し,4例には更にCDDP,IFO,VP-16を組み合わせた独自のプロトコールを施行した.そのうち3例には末梢血幹細胞移植を併用した.放射線治療は6例に行った.外科的治療は4例に腫瘍広範囲切除術を行い,他に腫瘍辺縁切除術,腫瘍内切除後にアクリジンオレンジを使用した光線力学的及び放射線力学的療法,肩甲骨全摘を各1例に行った.術後9~204ヵ月で,生命予後はCDF 5例,AWD 1例,DOD 1例で,5年生存率は80%であった.術後合併症は1例に人工関節の遅発性感染が生じ,遷延化して股関節離断術となった.他に人工股関節再置換,放射線照射後の病的骨折が各1例であった.化学療法の効果はNCの1例を除いてPR,CRであった
©Nankodo Co., Ltd., 2003