運動器疾患の画像診断
MRI診断 悪性骨・軟部腫瘍の治療効果におけるMRI拡張強調画像 骨肉腫術前化学療法効果判定におけるMRI拡散強調画像の有用性に関する研究
小黒 草太
1
,
中山 ロバート
,
杉浦 弘明
,
谷本 伸弘
,
戸山 芳昭
,
森岡 秀夫
1慶応義塾大学 放射線科
キーワード:
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
Ifosfamide
,
Methotrexate
,
画像強調
,
腫瘍多剤併用療法
,
骨腫瘍
,
骨肉腫
,
MRI
,
軟部組織腫瘍
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
Pirarubicin
,
拡散MRI
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Bone Neoplasms
,
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
Ifosfamide
,
Image Enhancement
,
Methotrexate
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Osteosarcoma
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Pirarubicin
pp.113-118
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043390
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2008~2010年に骨肉腫の初回治療として術前化学療法を行った15例のデータをもとにMRI拡散強調画像の有用性を検討した。MRI拡散強調画像による評価の方法は、壊死や嚢胞変性している領域も含めた腫瘍全体に対してregion of interest(ROI)を囲み、治療前後のADC値(みかけの拡散係数)の変化を調べた。その結果、術前化学療法前のADC平均値と化学療法後のADC平均値との間に有意差は認められなかった。化学療法に反応した群と不応群とでADC値を比較したところ、反応群のほうが高い傾向にあったが有意差は認められなかった。結論として、MRI拡散強調画像の有用性を証明することはできず、今後ROIの設定方法などについて再検討する必要があると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012