発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250298
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骨・軟部悪性腫瘍28例(男19例,女9例,平均35歳).骨肉腫9例,悪性線維性組織球腫5例,Ewing肉腫3例,粘液脂肪肉腫3例,横紋筋肉腫2例,平滑筋肉腫,滑膜肉腫,明細胞肉腫,蜂巣状軟部肉腫,転移性腫瘍,線維肉腫各1例であった.発生部位は骨腫瘍では大腿骨8例,骨盤4例,上腕骨2例,脛骨1例で,軟部腫瘍は大腿部6例,前腕部2例,足部2例,後腹膜腔,下腿,膝各1例であった.動注カテーテル留置後に99mTc MAAを投与し,MMAの分布,臨床的所見を評価した.12例は腫瘍組織のみにMMAの集積を認め,従来のプロトコールで抗癌剤動注を行い,皮膚や筋肉の障害はなかった.16例では正常組織にも集積を認め,初期の10例に対しては抗癌剤動注を行って皮膚の発赤や筋肉の炎症所見が認められた.最近の5例では静脈投与に切り替え,皮膚・筋肉の障害を防いだ.又,残り1例では腎臓への集積が強く,重篤な腎障害が予想されたため,カテーテルの位置を末梢にずらして動注を施行し,腎障害は生じなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003