発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2003250299
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
高悪性度骨・軟部腫瘍37例(平均66.8歳).骨腫瘍は悪性線維性組織球腫5例,骨肉腫4例,血管肉腫1例,軟部腫瘍は悪性線維性組織球腫13例,脂肪肉腫6例,平滑筋肉腫5例,滑膜肉腫2例,横紋筋肉腫1例であった.Ennekingの病期分類ではstage IIが28例,IIIが9例で,32例に手術を施行した.化学療法を3コース以上施行できたのは22例(A群),2コース以下で中止は15例(B群)であった.A群で臨床的,組織学的に有効と判定されたのは骨腫瘍7例中5例,軟部腫瘍15例中8例であった.再発はstage IIが17例中4例,stage IIIが5例中2例で,転移はstage IIで4例であった.予後はstage IIがCDF 6例,NED 3例,AWD 6例,DOD 2例で,IIIは全例DODであった.5年生存率はA群67%,B群64%,無病生存率は40%,59%で有意差はなかった.B群の中止の原因は全身状態の悪化4例,局所症状の悪化2例で,他に抗癌薬無効5例,患者拒否2例等であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003