発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002197951
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後十字靱帯(PCL)脛骨付着部裂離骨折の経皮的スクリュー固定法について報告した.対象は,2例でうち1例は60歳女性で,整復は良好であり,術後膝装具固定を行い12日からPCL用膝装具装着下にROM訓練を開始し,6週から荷重開始,8週で全荷重とし,術後7ヵ月で関節動揺性はない.手術方法は,局所麻酔下に裂離骨片直上皮膚に横皮切を行い,鉗子で軟部組織の鈍的剥離で挿入経路を作製し,CCSのトロカール・ドリルスリーブ・プロテクションスリーブ一式を挿入した.イメージ透視下に一式を骨片に押しつけ整復し,ガイドワイヤーを脛骨前方骨皮質を貫通するまで挿入した.中空ドリルでドリリングし,適切な長さのCCSを脛骨前面皮質にかけ骨折部を固定し,皮膚を縫合後膝装具固定を行った.超音波・透視検査の併用で,後方からの本法は簡単で安全な最小侵襲手術になると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002