発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009037673
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76歳男性。患者は畑作業中耕運機に右足の靴ひもが巻き込まれ、右膝~下腿外側を引き込まれ受傷、著者らの施設へ救急搬送された。初診時、右膝伸展位での外反ストレスが陽性で、膝内側側副靱帯(MCL)損傷Fetto分類III度の不安定性が認められた。更に単純X線およびMRI所見より、MCL大腿骨付着部裂離骨折と診断され、骨片が反転しているため、pull-out buttonを用いて骨接合術が行なわれた。術後は外固定を行わず、翌日よりROM訓練を開始し、歩行時のみMCL用簡易装具を使用して全荷重歩行を許可した。その結果、術後6ヵ月現在、骨癒合が得られ、歩行時痛、外反動揺性は認めず、伸展は-5°とやや制限があるものの、屈曲は135°と制限はみられていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2008