発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006091348
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
46歳男.機械に巻き込まれ右膝を受傷した.単純X線,CT,MRI各所見より,後十字靱帯(PCL)損傷,外側側副靱帯損傷,膝窩筋複合体損傷,脛骨内顆プラトー骨折と診断した.手術にて外側側副靱帯とpopliteofibular ligamentを修復し,PCLは処置しなかった.術後経過は良好で,術後1年で抜釘およびセカンドルック関節鏡を行った.著明な内反変形は認めず,膝くずれや不安定感の自覚はなく,PCLの再建術は不要であった.以上より,PCLと後外側支持機構損傷の合併例では,外側側副靱帯および膝窩筋複合体の安定の獲得を第一とすることが重要であると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2005