発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005202430
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症例1は18歳男性で,オートバイ走行中に転倒して右膝を受傷した.症例2は62歳女性で,歩行中に転倒して左膝を打撲した.2例とも膝後十字靱帯付着部裂離骨折で,関節鏡を併用したナビゲーション使用下整復固定術(本法)を行い,術後2週より可動域訓練を開始した.症例1は術後4週,症例2は術後3週で部分荷重を開始した.また,症例1は術後5ヵ月時,症例2は術後3ヵ月時のX線ストレス撮影所見では,患側と健側で差を認めなかった.2例とも膝関節の屈曲は140度で,日常生活に支障はない.本法の利点は,ナビゲーション画像で二方向の確認を同時に行うことができることより固定用のスクリュ-の長さを正確に計測でき,前方からの固定が容易であること,従来の方法よりX線照射時間が短縮できることである
©Nankodo Co., Ltd., 2005