発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007184494
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膝後十字靱帯脛骨付着部裂離骨折(PCL付着部裂離骨折)に対し外側小切開骨接合術を考案し、比較的大きな骨片を有する新鮮例4例4膝に施行した。患者は全例男性で、受傷時平均年齢は29.8歳であった。経過観察期間は平均26.8ヵ月であった。手術は後外側アプローチで行い、膝関節を屈曲位として大腿骨外側顆部に約3cmの切開を加えた。硬性経皮的髄核摘出用ガイドを用いて手術路の拡大、骨片の整復を行い、仮固定のガイドピン下にcannulated cancellous screwを刺入、固定した。全例骨癒合は良好で、可動域制限、関節不安定性の残存、合併症は認めなかった。本法は膝関節鏡視後、体位交換なく後方から骨接合できるため、膝関節合併損傷・多発外傷例に有用であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007