発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002197050
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鎖骨遠位端骨折に対するBosworth変法について報告した.対象は,術後3ヵ月以上経過観察し得た29例30肢(男性24例24肢,女性5例6肢・平均年齢42歳)であった.手術時間は9~56分(平均33分),術中出血量は5~90ml(平均38ml)で,プレート固定法に比し短時間,小出血であった.スクリュー刺入部は,イメージ使用前は烏口突起中心よりの偏差でばらつきがあったが,イメージ使用後は全例で烏口突起中心に確実に固定できた.また,イメージ使用後の症例ではすべて良好な整復位が得られた.スクリューの弛みは15例(52%)に認められたが,最終的には全例骨癒合した.Imataniの評価法では,excellentが18例,goodが4例で,直接検診できた症例では平均95点と良好な治療成績が得られた.本法は簡便かつ確実に治療する方法として,転位のある鎖骨遠位端骨折に有効と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002