発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002194612
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小児脛骨遠位端triplane fractureに対する経皮的整復内固定術を考案した.対象は,本骨折の15例(男性10例,女性5例・平均年齢13歳)であった.全例で徒手整復を行い,8例で良好な整復位が得られた.残り7例では十分な整復位が得られず,観血的整復と内固定術を施行したが,最近の2例では経皮的整復内固定術を行った.新しい手術手技は,転位した骨端部の外側骨片に腓骨の前縁に接するようにK-wireを経皮的に刺入し,足関節を内旋させるとともにK-wireも内旋させて,整復位が得られたらK-wireを内側の骨端部に刺入し固定する.さらに前方より骨幹端部にK-wireにより経皮的に固定し,その後はギプス固定で6週間後にK-wireを抜去する.本法で治療した2例は,術後4年でX線像や足関節の可動域に左右差がなく,活動制限も認めなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2002