発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005039454
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鎖骨骨折に対し,斜角筋間ブロック下に観血的整復術,肩関節鏡視下手術等を外来手術として行っているが,鎖骨骨折45症例を対象に治療法,成績に加え,斜角筋間ブロックの有用性と問題点について検討した.43例に骨癒合を得,骨癒合期間は8~24週,抜去時期は8~35週であった.喉頭神経ブロックによる嗄声が14例,星状神経節ブロックによるHorner症候群が9例に生じたが,全例翌日には消失した.効果が不十分で局所麻酔を追加したのは11例であった.手術による合併症は,ピン先端部の疼痛が10例,再転位4例,遷延治癒3例,ピンの折損,骨髄炎が各1例に生じた.外来手術の費用は,入院手術の約1/3であった.斜角筋間ブロックは,鎖骨骨折の外来手術を可能とし,有用と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004