発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002198932
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成人上腕骨顆部骨折(上腕骨遠位端T骨折)の治療法について報告した.対象は,2001年3月までの行った上腕骨遠位端骨折AO/ASIF分類type Cの7例(男性4例,女性3例・平均年齢48.1歳)であった.治療方法は,腹臥位で徒手整復後,転位が大きい症例には後方進入で尺骨肘頭を滑車切痕の中央で骨切りし,関節内を展開して内顆・外顆から中空スクリューのガイドワイヤーを刺入し,joy stickとして関節面を整復後にそれぞれ対側の骨皮質を貫き仮固定した.ガイドワイヤーを通して中空スクリューを刺入し顆部を固定後,骨幹端との固定のため遠位骨片の内・外から近位骨片にcriss crossにスクリューを固定し,最後に尺骨肘頭を元に戻して固定した.術後5日目からギプスシーネをはずし重力利用の自動運動を行った.スクリュー固定単独が6例,鋼線締結法併用が1例で,全例で骨癒合が得られた
©Nankodo Co., Ltd., 2002