慢性腎臓病(CKD)診療を極める CKDの進展抑制と治療
運動療法
安藤 康宏
1
1国際医療福祉大学病院 予防医学センター・腎臓内科
キーワード:
運動活性
,
運動療法
,
慢性腎臓病
Keyword:
Exercise Therapy
,
Motor Activity
,
Renal Insufficiency, Chronic
pp.93-96
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016259149
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CKDにおける運動療法の必要性と有効性はすでに確立し,今問われているのは実践である.運動は腎障害をきたしうるが,中強度まで(3~6 METs)の身体活動はCKDにおいても一般に安全であり,長期継続でCKDの発症予防,体力改善,生命予後改善が得られ,腎機能自体の保護効果も期待できる.身体的不活発はCKDにおいても有害であり,低強度の身体活動も有効かつ重要な運動療法である.CKDの運動療法は,他の生活習慣病同様に継続が大前提であり,運動処方の内容以上に,習慣化への工夫が重要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016