糖尿病診療の新時代 2010年代の展望
見直してみよう普段の治療 運動療法
佐藤 祐造
1
1愛知学院大学 心身科学部健康科学科
キーワード:
インスリン抵抗性
,
運動活性
,
運動療法
,
エネルギー代謝
,
血糖
,
身体運動
,
糖尿病
,
治療成績
,
健康管理
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus
,
Energy Metabolism
,
Exercise Therapy
,
Insulin Resistance
,
Motor Activity
,
Exercise
,
Health Behavior
,
Treatment Outcome
pp.55-59
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2010082275
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運動療法と食事療法は糖尿病の基本治療となっている。適度な食事制限と身体トレーニングの実施は、筋肉のトレーニングになるとともに、内臓脂肪を効率的に減少させ、個体のインスリン抵抗性改善を介し、2型糖尿病の予防、治療に有用である。運動療法の実施状況に関する調査では、食事指導に比べて、指導率が低く、適切な運動療法ガイドラインの必要性が指摘されている。具体的には、散歩、ジョギングなど全身の筋肉を用いる有酸素運動を中等強度で、1回10~30分、週3~5日以上実施する。高齢者ではレジスタンス(筋力)運動も併用する。コメディカルによる医療チームで指導する。
©Nankodo Co., Ltd., 2010