目指せ!肥満症のトータルケア-減量に苦戦する患者について考える 肥満の治療
運動療法
勝川 史憲
1
1慶応義塾大学スポーツ医学研究センター
キーワード:
運動活性
,
運動療法
,
身体運動
,
体重減少
,
肥満
,
歩行運動
Keyword:
Exercise Therapy
,
Motor Activity
,
Obesity
,
Weight Loss
,
Exercise
,
Walking
pp.75-77
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016089667
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
食事療法の工夫と減量目標の設定によって,1,000~2,000kcal/週程度の活動量が必要となる.心血管病の既往・自覚症状があれば多段階運動負荷試験を施行する.III度高血圧はまず服薬でコントロールし,中強度の運動から開始する.1,000kcal/週は速足のウォーキング150分/週に相当する.体重維持のための運動量(2,000kcal/週)は,高強度の運動で継続している者が多い.日常の活動量を増やすことや,座位時間を減らすことも重要である.運動の条件を細かく規定すると継続が難しくなる.患者の主体的な選択を促し,運動それ自体の楽しさや遊びの要素,進歩による有能感,他者との関わりを強調して,運動継続を図る.
©Nankodo Co., Ltd., 2016