認知症1,000万人時代を目前に控えて-最新の診断,マネジメント,そして分子標的治療へ 認知症診療の最前線
運動と認知症 運動による認知機能への効果とは?
羽生 春夫
1
1東京医科大学 高齢総合医学分野
キーワード:
Alzheimer病
,
運動活性
,
運動療法
,
認知症
,
虚弱高齢者
,
脳由来神経栄養因子
Keyword:
Alzheimer Disease
,
Dementia
,
Exercise Therapy
,
Motor Activity
,
Frail Elderly
,
Brain-Derived Neurotrophic Factor
pp.239-242
発行日 2017年8月1日
Published Date 2017/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017338859
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運動や活動的なライフスタイルが認知症の発症予防や進行抑制に効果的とする研究報告は多い.運動の有効性については神経系,循環器系,運動系などに対して種々の要因があげられ,おそらくこれらが複合的に作用しているものと考えられる.運動介入によるRCTは少なく,どのような運動がより有効かなど今後明らかにすべき課題は多い.高齢の認知症者はフレイルを合併しやすく,介護予防という観点においても運動からの対応が重要である.
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