慢性腎臓病(CKD)診療を極める CKDの進展抑制と治療
腎代替療法の開始時期と腎臓専門医への紹介時期
前川 洋
1
,
花房 規男
1東京大学医学部附属病院 腎臓内分泌内科
キーワード:
血液透析
,
腎臓移植
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
,
紹介と相談
Keyword:
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Referral and Consultation
,
Kidney Transplantation
pp.99-102
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016259150
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CKDが進行し,みずからの腎機能で恒常性を維持できなくなると腎代替療法が必要となるが,その選択や導入時期の対応は患者の予後やQOLに大きく影響し,すべての医療者が熟知しておくべき領域と考えられる.従来は比較的早期の透析導入がよいとされた時期もあったが,IDEAL studyなどの結果から腎不全症候の有無がより重要であることが示されている.一方,実際の腎代替療法の開始には準備が必要であり,適切なタイミングでかかりつけ医から腎臓専門医に紹介いただくことが,その後の予後にも影響する.
©Nankodo Co., Ltd., 2016