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Helicobacter pyloriの除菌療法によって期待されること
岡本 和久
1
,
沖本 忠義
,
村上 和成
1大分大学 医学部消化器内科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃炎
,
胃腫瘍
,
多剤併用療法
,
リスク
,
保険適用範囲
,
除菌療法
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Gastritis
,
Risk
,
Stomach Neoplasms
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Insurance Coverage
pp.946-950
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016044806
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除菌療法は2000年に胃・十二指腸潰瘍,2010年に胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病(ITP)・早期胃がん内視鏡治療後胃に対して保険適用となり,2013年2月Helicobacter pylori(HP)感染胃炎にまで保険適用となった.諸研究から除菌により胃がんリスクが3分の1程度に減少することが予想されるが萎縮性変化が高度となる前に除菌することが望ましい.新しい胃酸分泌抑制薬P-CABを併用した除菌療法は非常に効果的である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015