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Clinical Gastroenterology Volume 29, Issue 3 （February 2014）

臨牀消化器内科 29巻3号（2014年2月発行）

ヘリコバクター･ピロリ感染胃炎を診る、治す

実地医家に求められるH.pylori胃炎診療　H.pylori除菌療法による短期･長期的副作用とその対策沖本忠義 ¹ , 兒玉雅明 , 村上和成 ¹大分大学医学部消化器内科キーワード： Amoxicillin , Barrett食道 , ヘリコバクター感染症 , Helicobacter pylori , Metronidazole , 胃炎 , 薬物性肝障害 , 下痢 , 好酸球増加症 , 抗細菌剤 , 食道炎-逆流性 , 食道腫瘍 , 腺癌 , 多剤併用療法 , 白血球減少症 , 肥満 , 味覚異常 , Clarithromycin , Proton Pump Inhibitors , 除菌療法 Keyword: Amoxicillin , Anti-Bacterial Agents , Adenocarcinoma , Barrett Esophagus , Diarrhea , Drug Therapy, Combination , Eosinophilia , Esophageal Neoplasms , Dysgeusia , Esophagitis, Peptic , Gastritis , Leukopenia , Metronidazole , Obesity , Helicobacter pylori , Helicobacter Infections , Clarithromycin , Chemical and Drug Induced Liver Injury , Proton Pump Inhibitors pp.295-303

発行日 2014年2月20日 Published Date 2014/2/20

DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014113366

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文献概要
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H.pylori除菌療法による短期的副作用としては,除菌治療薬により除菌治療中に生じる軟便,下痢,味覚異常,肝障害,好酸球増多,尿蛋白陽性などがあげられる.また,併用薬剤がある場合は,除菌薬との相互作用にも注意する必要がある.また,長期的副作用として,除菌後の胃内環境の変化に伴う合併症と考えられる,逆流性食道炎やBarrett食道,Barrett食道癌,体重増加に伴う生活習慣病などがあるが,その関連についての結論は未だ出ておらず,今後の長期的な経過観察が必要である.除菌前にアレルギー歴や併用薬の確認とともに,起こりうる短期･長期的副作用･合併症についての十分な説明が必要である.