ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を診る、治す
実地医家に求められるH.pylori胃炎診療 H.pylori除菌療法の実際と除菌判定
矢田 智之
1
,
上村 直実
,
斉藤 大三
1国立国際医療研究センター国府台病院 消化器科
キーワード:
Amoxicillin
,
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
Metronidazole
,
胃炎
,
インフォームドコンセント
,
抗細菌剤
,
多剤併用療法
,
Clarithromycin
,
Proton Pump Inhibitors
,
除菌療法
,
公的医療保険
Keyword:
Amoxicillin
,
Anti-Bacterial Agents
,
Drug Therapy, Combination
,
Gastritis
,
Informed Consent
,
Metronidazole
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Clarithromycin
,
Proton Pump Inhibitors
,
Not-For-Profit Insurance Plans
pp.287-294
発行日 2014年2月20日
Published Date 2014/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014113365
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2013年2月より,すべてのHelicobacter pylori(H.pylori)感染症が除菌適応となった.保険診療で除菌療法を行う場合,プロトンポンプ阻害薬(PPI)・アモキシシリン(AMPC)・クラリスロマイシン(CAM)の3剤を組み合わせた一次除菌療法(PPI/AC)と,CAMをメトロニダゾール(MNZ)に変更した二次除菌療法(PPI/AM)があり,それぞれレジメンが決められている.除菌判定方法には6種類の方法があり,そのなかでも尿素呼気試験または糞便中抗原測定が推奨されている.除菌判定の時期は,除菌治療薬投与終了後,少なくとも4週間以降に行う.適切な診療を行うために,H.pylori診療に携わるすべての医師は,H.pylori感染診断から,除菌療法,除菌判定,除菌後のフォローアップまで習熟しておく必要がある.
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