発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014262314
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21歳男。嚥下痛を主訴とした。コンサートの案内・誘導中に気分不良となり、帰宅後に嚥下痛と呼吸困難を自覚したため、翌日近医を受診し、胸部X線像で気腫を指摘された。紹介受診時には両側頸部に握雪感を伴う皮下気腫を触知し、頸部CTでは咽頭後間隙、頸動脈間隙、後頭間隙に気腫を認め、胸部HRCTでは縦隔気腫、皮下気腫が観察されたが、ブラ・ブレブ、気胸および肺内病変は認めなかった。特発性縦隔気腫と診断し、経過観察のため入院として抗菌薬を3日間予防投与した結果、入院後1~2日で呼吸困難と嚥下痛はなくなり、入院後5日目の胸部単純X線像で皮下気腫の消失が確認された。
©Nankodo Co., Ltd., 2014