投稿論文 症例報告
麻酔覚醒時のバッキングが原因と考えられた特発性縦隔気腫の1症例
長嶺 佳弘
1
,
矢野 武志
,
森 信一郎
,
内村 修二
,
與那覇 哲
,
江川 久子
,
谷口 正彦
,
恒吉 勇男
1宮崎大学医学部附属病院 集中治療部
キーワード:
胸部
,
胸部X線診断
,
肛門腫瘍
,
呼吸障害
,
縦隔気腫
,
術後合併症
,
皮下気腫
,
麻酔回復期
,
直腸切断術
,
胸腔内圧
,
胸部CT
Keyword:
Anus Neoplasms
,
Anesthesia Recovery Period
,
Subcutaneous Emphysema
,
Mediastinal Emphysema
,
Thorax
,
Radiography, Thoracic
,
Proctectomy
,
Respiration Disorders
,
Postoperative Complications
pp.866-869
発行日 2021年8月10日
Published Date 2021/8/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021294652
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83歳、男性において腹会陰式直腸切断術が終了し、麻酔から覚醒途中に全身の体動を伴うバッキングが生じた。翌日、広範な皮下気腫と呼吸困難が出現し、さらに縦隔気腫の合併を認めた。気管支鏡検査および胸腹部コンピュータ断層撮影(CT)では、気管や咽喉頭部に原因と思われる異常所見は認めなかった。検査所見と症例の経過より、抜管直前のバッキングが契機となった特発性縦隔気腫と診断された。
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