発行日 2009年11月1日
Published Date 2009/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2010071366
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2000~2006年に特発性縦隔気腫と診断した6症例(14~25歳)について検討した。全例において特記すべき既往歴は認められなかった。初発症状は胸痛5例、呼吸困難4例、嚥下痛3例、頸部痛1例、咽頭痛1例で、全例で自覚症状がみられた。また、理学的所見としては頸部の皮下気腫が2例に認められた。全例、Hamman徴候は確認されず、発症機転は運動2例、炭酸飲料摂取1例で、3例は発症誘因がなかった。治療は入院の上、4例には絶飲食で補液・抗生物質点滴を、2例には抗生物質の点滴が行なわれた。この保存的治療により症状および画像所見は改善を認め、縦隔炎も合併せず10日以内に退院することができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009