震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《震災対応システム-災害前にできること》PCAT 慢性期・復興期までを見据えた長期支援とは?
大橋 博樹
1
1日本プライマリ・ケア連合学会 東日本大震災支援プロジェクト
キーワード:
災害対策
,
専門職間人間関係
,
避難者
,
プライマリヘルスケア
,
健康状態
,
紹介と相談
,
東日本大震災
,
石巻市
,
気仙沼市
Keyword:
Disaster Planning
,
Health Status
,
Interprofessional Relations
,
Primary Health Care
,
Referral and Consultation
,
Refugees
pp.905-909
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059489
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<ポイント>・東日本大震災では急性期のみならず亜急性期、慢性期にいたる支援が必要となった。そして、その過程には社会的弱者の顕在化という新たな問題も起こった。・当学会は発災2日後にPCATを立ち上げ、発災直後から復興期の現在までさまざまな支援を行ってきた。とくに在宅患者へは、行政も巻き込んだ活動を行い、地元の医療機関へ引き継いだ。また、福祉避難所でも被災者個々の状況をチームで把握することで、きめ細かいケアを行い、今後のモデルとなりうる活動を行った。・今回の震災では、亜急性期・慢性期支援の重要性が再認識された。これを教訓に今後、備えるべき体制や教育活動などの整備が必要である。その一つとして、psychological first aid(PFA)は有用なツールである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012