震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《震災対応システム-災害前にできること》日本赤十字社医療救護班
内藤 万砂文
1
1長岡赤十字病院 救命救急センター
キーワード:
災害対策
,
現職教育
,
赤十字
,
公立病院
,
災害医学
,
東日本大震災
Keyword:
Disaster Planning
,
Hospitals, Public
,
Inservice Training
,
Red Cross
,
Disaster Medicine
pp.900-904
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059488
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<ポイント>・東日本大震災において日本赤十字社医療救護班(日赤救護班)は、発災当日と翌日に93班が出動し、うち31班はDMATとして活動した。・その後も、計896班が長期間にわたる息の長い救護活動を展開した。・活動としては救護所診療、避難所や周辺の巡回診療を主に、病院支援や医療コーディネート本部支援も行った。・日本赤十字社は災害医療を責務とし、全国に約500班の救護班を常備、医療救護活動を行うための医療セット、テント、簡易ベッドや車両も整備し、自己完結型の救護活動が可能である。・また、全国の日本赤十字社職員を対象とした災害研修会や合同災害訓練に加え、各赤十字病院独自の災害訓練や研修も行っている。・今後、他組織との連携を進め、赤十字の数とネットワークを活かす活動を行いたい。
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