特集 震災時における循環器医療を改めて考える
治す 熊本地震に対し救急災害病院でどう対応したか
坂本 知浩
1
,
中尾 浩一
1済生会熊本病院 心臓血管センター循環器内科
キーワード:
下肢
,
病院救急医療サービス
,
血栓塞栓症
,
健康教育
,
災害対策
,
自動車
,
肺塞栓症
,
避難者
,
広報
,
アルゴリズム
,
静脈血栓症
,
Rivaroxaban
,
熊本地震
Keyword:
Rivaroxaban
,
Algorithms
,
Advertising
,
Automobiles
,
Disaster Planning
,
Health Education
,
Emergency Service, Hospital
,
Refugees
,
Pulmonary Embolism
,
Thromboembolism
,
Venous Thrombosis
,
Lower Extremity
pp.1148-1153
発行日 2017年12月9日
Published Date 2017/12/9
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018060336
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平成28年4月14日21時26分、熊本県熊本地方は最大震度7、マグニチュード6.5の地震に襲われた。後に「平成28年(2016年)熊本地震」(以後、熊本地震)と命名されることになる一連の地震の前震である。当院が位置する熊本市南区でも震度6弱の激しい揺れを感じた。当院は熊本県の災害拠点病院の指定を受けており、震度5弱以上の地震が発生した際には、「自分と家族の安全が確認できた職員から自主的に病院に参集する」という申し合わせがなされていた。このため、前震発生時には29分後で、前震の28時間後の深夜に発生したマグニチュード7.3の本震の際も、35分後には病院棟1階ロビーにトリアージブースが設置され、600名を超える職員が、押し寄せる救急患者に対応した。その後も全国からの支援を受けながら、全職員が一丸となって当院のスローガン、「医療を通じて地域社会に貢献します」を実践すべく、救急対応に当たった。本稿では熊本地震の発生に対し、主に循環器診療を中心に、済生会熊本病院で著者等がどのような対応をしたかを紹介する。
(刊行時の通巻頁数に誤りがありました。本文は修正後の通巻頁数が表示されています。)
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