震災医療-来るべき日への医療者としての対応
《震災対応システム-災害前にできること》災害医療コーディネーター 行政の視点から
柳原 博樹
1
1岩手県宮古保健所
キーワード:
協力行動
,
医療周辺従事者
,
保健医療サービスの必要と要求
,
保健医療資源
,
保健所
,
災害医学
,
緊急対応能力
,
保健情報管理
,
早期医療介入
,
東日本大震災
Keyword:
Allied Health Personnel
,
Cooperative Behavior
,
Health Resources
,
Health Services Needs and Demand
,
Disaster Medicine
,
Surge Capacity
,
Health Information Management
,
Early Medical Intervention
pp.910-914
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013059490
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<ポイント>・東日本大震災津波発生後の約3ヵ月間、宮古保健所はDMAT体制から移行した医療支援チームによる宮古市および山田町での医療救護活動の調整を担った。・支援チームによる医療救護活動は、体制の構築、見直し、縮小・撤収の3段階に応じて展開され、被災状況、とくに医療機関の稼働状況が大きく異なったため、両地区における医療救護活動の調整は異なる経過をとった。・活動の調整過程において、被災者への早期接触、医療支援チームの適切な配置、情報管理の簡素さ、避難者の安全・安心の確保を重視した。・今後の災害対応システムの構築においては、総合的な事前訓練や医療支援チームの標準的機能の設定、支援に対する姿勢の涵養が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012