骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのように予防、治療するのか? 薬物療法各論 ビタミンD製剤、ビタミンK製剤
和田 誠基
1
,
扶川 武志
,
神谷 貞浩
1城西国際大学 薬学部臨床医学講座
キーワード:
Vitamin D
,
Vitamin K
,
骨折
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
治療成績
Keyword:
Osteoporosis
,
Vitamin D
,
Vitamin K
,
Bone Density
,
Treatment Outcome
,
Fractures, Bone
pp.489-493
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305747
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ビタミンD欠乏は高頻度で、米国では介護施設入所者の半数以上、わが国でも70歳以上の半数以上を占める。ビタミンD製剤はメタ解析でも椎体骨折の予防効果とともに、高用量(700~800IU/day)では転倒予防に有益との成績が示されている。日本オリジナルのビタミンK製剤は、理論的にも骨折抑制に効果を示す可能性があり、比較的小規模な検討ではあるが実証されている。今後はより大規模な検討で、骨折予防効果の検証が期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2009