骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのように予防、治療するのか? 骨粗鬆症の予防と治療に役立つ食事
廣田 孝子
1
,
廣田 憲二
1京都光華女子大学 健康栄養学科
キーワード:
Vitamin D
,
患者コンプライアンス
,
骨折
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
食事
,
食品中のカルシウム
,
骨組織リモデリング
,
メタボリックシンドローム
,
栄養指導
,
生活習慣病
Keyword:
Calcium, Dietary
,
Diet
,
Osteoporosis
,
Patient Compliance
,
Vitamin D
,
Bone Density
,
Bone Remodeling
,
Metabolic Syndrome
,
Fractures, Bone
pp.461-464
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305742
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治療開始前の骨粗鬆症患者の食生活研究からCa 800mg/day以上の摂取、ビタミンDの栄養状態の良好な患者ほど、骨代謝亢進が抑制され、骨密度(体重・年齢補正)が高いことが明らかとなった。CaとビタミンDの効果は相加的であった。良好なCaとビタミンD量を摂取するには、牛乳は毎日200ml/day以上、加えてチーズ、ヨーグルト、豆腐など大豆製品、緑黄色野菜、魚類を同年代の人に比べ、多く食べる(週あたり1.5倍)習慣をもっていただきたい。ビタミンDは、魚を摂取する(週3回以上)ほか、日照も大切で、筋力保持のためにも屋外での活動を勧めたい。これらの食生活は、他の生活習慣病予防も期待できる。
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