骨粗鬆症診療の進歩 骨折の予防と克服をめざして
骨粗鬆症はどのように予防、治療するのか? 骨粗鬆症患者に対する生活指導、骨折予防法
原田 敦
1
1国立長寿医療センター 機能回復診療部
キーワード:
運動療法
,
骨折
,
骨粗鬆症
,
骨密度
,
転倒・転落
,
治療成績
,
生活指導
Keyword:
Accidental Falls
,
Exercise Therapy
,
Osteoporosis
,
Bone Density
,
Treatment Outcome
,
Fractures, Bone
pp.465-469
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009305743
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身体機能低下が著しくない在宅生活者には、ウォーキングや開眼片足立ちなどの運動プログラムを継続実行することで、骨密度の増強と転倒の減少の一挙両得を望むことが可能であり、骨粗鬆症患者の生活指導にそれらを取り入れることは有用と考えられる。一方、転倒リスクは低いので、ヒッププロテクターの適応はない。対照的に、介護施設高齢者は高い転倒リスクを有するので、転倒事故による外傷の軽症化のために、ヒッププロテクターの活用が有用と考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009