内科医が診る関節リウマチ State of Art
診断に必要な知識とは? 内科医が知っておくべきポイント 早期診断に必要な検査とは?
川上 純
1
,
玉井 慎美
,
川尻 真也
,
岩本 直樹
,
江口 勝美
1長崎大学 大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座(第1内科)
キーワード:
C-Reactive Protein
,
滑膜炎
,
関節リウマチ
,
MRI
,
自己抗体
,
理学的検査
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
早期診断
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Autoantibodies
,
C-Reactive Protein
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Physical Examination
,
Synovitis
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
Early Diagnosis
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.641-644
発行日 2009年4月1日
Published Date 2009/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009143416
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早期関節リウマチ(早期RA)は、診断未確定関節炎(undifferentiated arthritis:UA)から進展する。UAの経過は約1年でわかると報告され、早期RAに進展する症例に加えて、自然寛解症例も比較的多い。抗リウマチ治療を考えると、UAの中からの「早期RA進展タイプ」を予測し、かつ、これら症例への早期からの治療介入が重要となる。2008年米国リウマチ学会は、抗リウマチ薬(DMARDs)使用に関する勧告を発表し、その中では早期RAは罹病期間6ヵ月以内と定義された。本稿で述べるRAの早期診断(早期RA進展タイプのUAの特徴の抽出)は、overtreatmentとundertreatmentを回避するためにも重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009