関節リウマチ診療update-これだけは知っておきたい知識とは?
《診断と病態評価に必要な新たな知識》 関節リウマチの血清学的診断
村上 孝作
1
,
三森 経世
1京都大学 大学院臨床免疫学
キーワード:
関節リウマチ
,
血清学的検査
,
自己抗体
,
分類
,
リウマトイド因子
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
Agalactosyl IgG
,
Cyclic Citrullinated Peptide
Keyword:
Arthritis, Rheumatoid
,
Autoantibodies
,
Classification
,
Rheumatoid Factor
,
Serologic Tests
,
Matrix Metalloproteinase 3
,
Agalactosyl IGG
,
Cyclic Citrullinated Peptide
pp.573-576
発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012181565
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・2010年に上梓されたACR/EULAR分類基準の中で、血清学的マーカーが重視されている。・リウマトイド因子は他疾患でも陽性になりうるものの、RAにおける疾患活動性の指標となりうる。・抗シトルリン化ペプチド抗体は、現時点においてRAを診断するためのもっとも特異性の高い血清学的マーカーである。・MMP-3は軟骨組織の破壊によって上昇する酵素であり、とくに関節破壊における予後予測に有用である。変形性関節症や反応性関節炎などでも上昇するため、診断特異性は低い。
©Nankodo Co., Ltd., 2012